「直請け=成果」のプレッシャー!

「直請け=成果」のプレッシャー!

直請け案件を増やしていくと必ず経験するのが、成果へのプレッシャーです。

下請け案件は、元請けの制作物をきちんと納品するのがひとつの目的のため、(人によりますが)必ずしも成果にコミットしなくてもよかったわけです。

間接的な関わり合いなので、「反応ないんですけど・・・」と言われることはありません。でも、直請けでは、そうはいきませんよね。

クライアントは何かしらの期待を持ってます。たとえ、制作するサイトの目的が売上じゃなくても、上位目的としては、「ビジネスに貢献する使命」から外されることはありません。

クライアントは変化を望んでいるわけです。言わないけど期待してます。

売上を上げない限り 、
クリエイティブではない

by ディヴィッド・オグルヴィ

広告の父と言われた人の言葉です。グサリと来ますね。

クライアントとの最初の面談でこの言葉を真顔で言われたらどうしましょう(笑)。

本来は下請けも直請けも関係ないものですが、やはり直請けでは、自分の力量というものが試される場面が多い。「成果が出なかったらどうしよう…」そんなプレッシャーと日々付き合うことになります。

クライアントのビジネスや状況によっては、これは厳しいな…成果出せるかな?と感じることもあります。それでも、僕らは成果に向けて進んでいく。

場合によっては、まったく成果にならない代物をつくってしまうこともあります。精神衛生上は下請けのほうがぜったい健康的。ですよね。だって、自分がコントロールできる範囲が少ないから、その分責任も減ります。

それでも直請けする理由は、なんでしょう?僕の答えは3つです。

自分が成長できるから

Webの世界は結果が数字で分かります。成果が出ても出なくても自分にそのまま返ってくる。

成果が見えやすい反面、シビアでもあるわけですが、このシンプルな結果は、自分の力量をそのまま表しているので、今いる地点が確認しやすくなり、成長につながります。

結果が出なければ問題点を考えるし、改善しようと思うはずなので。

僕らは、成果が出なかったのは自分のせい、と決めることができます。で、成果が出れば、自分のおかげなのかと言うとそれは違って、クライアントのおかげです。もっと成果を出してもらうには、どうすればいいかを考えます。

つまり、成果が出ても出なくても自分の力量と常に対峙することになるので、努力という自分がコントロールできることを一所懸命やろうとする。

これが自由ということです。

モチベーションが上がるから

下請けは基本的にクライアントと会うことがありません。その会社がどんな人で、どんな言葉を使い、どんな表情なのか。どんな想いでビジネスをやっているかなど、ダイレクトには聞くことができません。

その人を知らないとその人に貢献しようという感情が湧きにくくなります。直請けだと、クライアントの氣と肌で接することになるので、作り手としてのやる気は当然上がります。

この違いは、制作物に大きく影響します。

特に気の合うクライアントならなおさら。どうにかして力になれないか?その想いと行動そのものが自分に返ってきます。

クライアントと喜びを共有できるから

当たり前のことですが、貢献できたことが純粋にうれしいわけです。

しかも、自分だけでなにかを遂げたわけでなく、誰かといっしょに結果をつくった。間接的な関わり合いでもそれは感じることはできるけど、僕の場合はダイレクトにその喜びを味わいたいというエゴが強い。

承認欲求や自己顕示欲が強いとも言えます。「ありがとうございます」と言われたい。「いえ、◯◯さんが頑張ったからですよ」と言いたい。それをオープンにするわけでなく、関係者だけで密かに喜び合いたい。(ちなみに、密かという点が、僕は好きですw)

もちろん、うまくいかない時は喜びを共有できないわけですが、うまくいかないことを共有できるわけですね。それが「自分が成長できるから」につながっていると。

直請けにプレッシャーはつきものですが、ことさらにそればかりを考える必要はなかったりします。

直請けといえども僕らにはコントロールできない部分が実は多い。まずはやるべきことをやり、後はどっちに転んでも自分がやり切ったと感じていれば、それでいいんじゃないでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

橋本公平

ブルーチップ代表 Webデザイナー、マーケッター コピーライター、清掃作業員を経てWebデザイナーに。デザインだけではクライアントの業績改善に貢献できないのを認識し、一からマーケティングを学ぶ。クライアントの売上げを半年間で5倍に、ホームページ経由の引き合いで2億のビジネス成果に、年間たった500万ほどのECサイトを億超えに、塾のLPでCPAが18,000円→6,000円の1/3に。 など数々の成果を上げる。制作だけでなく、マーケティングコンサルティング、運用サポートにも注力している。
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